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我が家のニャンズの面白日記と、粘土の猫作品の紹介
千の風
2011年11月16日 (水) | 編集 |
隆太の臨終の日のことは、言葉にするのも辛いのでここには記さないでおこうと思います。

ブログを見てくださる皆さんには、喧嘩は弱いけどお人よしで、ハンサムなのに三枚目で、お客様大好きのサービス満点番頭さん気質で、甘えたでいっつも私の後をついて回っていて、ちょっとやきもち焼きで、仰向け大の字寝姿がキュートだった、元気なころの隆太をずっとずっと覚えていていただきたいと願っています。


毛並みツヤツヤで、もっちりふっくら体型だった隆太からは想像もできないと思いますが、実は子猫のころからとても体の弱い子でした。
我が家に来た時は、生後三カ月過ぎているのに体重が1キログラムを切っていて、見るからにひ弱そうな子でした。
当時お世話になっていた獣医さんは、動物の肥満にすごく神経質なかたで、どんな猫を見ても「太りすぎです!」と怒ってはったのに、隆太を見た瞬間「えらく痩せた子猫やなぁ・・・しばらくは好きなだけ食べさせてやりなさい。」と言われたほどです。

ちょっと動作が遅くて、気の弱い隆太は、どうやら兄弟やらいとこやらたくさんの猫が一部屋で暮しているブリーダーの猫部屋では常に味噌っかす扱いで、充分にご飯が食べられなかったようです。
うちにきて十二分にご飯を食べられるようになってからも、健太がご飯をこぼすとあわてて拾ったり、自分のご飯でも皿からこぼれたのをていねいに拾ったりしている姿を見て、「隆ちゃんはきっと他の猫がさんざん食べ散らかした後の残りものやこぼれご飯で暮していたんだ・・・」と娘が同情していました。
多分その想像はあたっていると思います。

普通子猫は親元を離れるとさびしがるものですが、隆太はうちに来て自分独りだと知ると、大喜びで家中を駆け回り、びっくりするほどどっさりご飯を食べて、本当にうれしそうに私にぴったりくっついていました。
ずっといじめられっこで苦労していたのが、ようやく気楽な一人っ子になって心底うれしかったのかもしれません。
だから二ヶ月後に健太が来た時、あれほど激しく怒って追い出そうとしたのかも・・・
お陰で健太が成長してから、逆にかたき討ちのようにいじめられてしまう結果になってしまったのですが。


とにかく腸の弱い子で、どんなに食事に気を配ってもお腹の調子が整わず、獣医さんでも原因が判らないまま苦労しました。
どうやらマグロにアレルギーがあるようだと突き止めて、マグロフレークの一切入っていないドイツ製のフードに切り替えてようやくお腹の調子が整いました。

その後もワクチンを打っているのにひどい風邪をひいて連日の点滴で命をとりとめたり、その後遺症で慢性の鼻炎になってずっと鼻水が止まらなったり、病気らしい病気をしたことのない健太とはまるで違いました。

健康診断で念のためにと血液検査をしたら、腎臓の数値が老齢猫並みに悪く、若年性の慢性腎不全と診断されてからは正に綱渡りのような日々でした。
獣医さんからは「これだけ子猫のころからきちんと食事や環境に配慮して飼育しているのに、この子だけがこうなるのは遺伝的に生まれつき臓器が弱いとしか考えられない。」と言われました。
「若年性の慢性腎不全は、治療法がなく、進行をある程度遅らせることはできてもとめることはできない。元気そうに見えても突然容体が急変して亡くなることも多い。さらに症状が進むと尿毒症が進行して非常に苦しむので、飼い主は安楽死の選択も覚悟しなければならない。」と説明を受けました。
「点滴で腎臓の働きを助けてやることしかできないが、それもいずれ毎日なって、負担も大きくなります。それでもおそらく長生きは望めません。」と聞いた時は、本当に目の前が真っ暗になりました。

21年共に暮らしたコンペイが天寿を全うした後、ようやく巡り合ったのが隆太だったのに、コンペイ以上に元気で長生きさせてやろうと思っていたのに、あまりにも残酷な診断に立ちあがれないほどでした。

それでも出来る限りのことをして、隆太が一日でも長く元気に幸せ長生き出来るようと家族や獣医さんの協力を得て頑張ってきました。

このブログを見てくださる方には辛い闘病記を読んでもらいたくなかったのでほとんど触れていないのですが、
何度ももう限界かなと思う日もありました。でもそのたびに隆太は頑張って復活してくれました。
今回も10月の末から少しづつ食欲が落ちて、吐く事が増えてきたので心配していたのですが、きっと復活してくれると信じていました。

だから水も受け付けなくなってからも奇跡を信じていましたが、もうこれ以上頑張らせるのは隆太にとって苦しいばかりと判って点滴もやめました。

私の腕の中で旅立っていった隆太は、今は病気の苦痛からも解放されて虹の橋を渡っていると思います。
ちょっと運動神経に恵まれていなかった隆太が足を踏み滑らしたりしないように先輩猫コンペイとクロスケが両手を引いて渡らせているかもと想像すると、ちょっと笑えるようにもなりました。

千の風になっての歌の通り、隆太は風になり、星になり、鳥はちょっと無理がありますが、でも生きていた時よりもはるかに元気に自由に動き回っていると信じます。
姿は見えなくなっても、この先私が川を渡る日までずっと私のそばにいてくれると思います。
私が外出するとついてきたがった隆太ですから、これからはきっとどこにでもついてくるでしょう。

さびしいけれど、辛いけれど、病気から解放された隆太が安らかに空を駆け巡っていると信じて、私も早く元気を取り戻したいと思います。

皆さん、こんな隆太を愛して下さって、応援して下さって、本当にありがとうございます。
そしてこれからも時折物語る隆太の面白エピソードをのぞきに来て下さいね。


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