我が家のニャンズの面白日記と、粘土の猫作品の紹介
隆ちゃんの宝物
2012年01月29日 (日) | 編集 |
先日、冷蔵庫の調子が悪くなったので修理に来てもらいました。

部品の取り換えのため、冷蔵庫を動かすと奥の方からこんな小さなフェルトのボールが出てきました。

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ほこりまみれのみすぼらしいボールですが、これは隆ちゃんの一番の宝物でした。
子猫のころ、私の友達がお土産にと持ってきてくれたもので、初めはきちんと頭も手足もついた亀の形の玩具だったのですが、いつのまにか胴体のフェルト部分だけになっていました。
あまりにみすぼらしくなったので、同じ玩具を買ってやろうとあちこち探したのですが、同じものは見つかりませんでした。

でも、この小さなボールが、どんな玩具よりも大切な隆ちゃんの一番のお気に入りでした。
これだけは絶対に健太にも触らせず、健太が近付くと「ウッー」とうなって怒るほどでした。
それでも健太がしつこくすると、私のところにくわえて逃げてきました。
座って仕事をしているお尻のあたりでモゾモゾしてると思ったら、ボールを私のスカートの中に隠そうとしていることもありました。

このボールを私に投げてもらって、拾いに走るのが何よりも好きでした。
狭い場所で投げて、家具の隙間に入るとやっかいなのですが、なぜか冷蔵庫の前で遊ぶのが好きで、広いところに誘ってもすぐにボールをくわえて冷蔵庫の前に行きます。

なんどか冷蔵庫の下に入ってしまって、そのたびに「とって!とって!」大騒ぎするので、はたきの柄などを使ってとりだすのに苦心したものです。
でも、おととしの暮れ、とうとうどうやってもとれなくなってしまいました。
年末の大掃除の時も散々とりだそうとしたのですがどうしても出てこなかったのです。
冷蔵庫の前に座り込んで、いつまでも隙間を覗き込んでいる隆ちゃんに「そのうち冷蔵庫を動かす機会があったら、ちゃんととってあげるからね。」と言い聞かせたのですが。
その後も時々思い出したように冷蔵庫の隙間に前足を差しいれたりして探している様子が見受けられました。
でも、大型の重い冷蔵庫を動かす機会はなかなかないまま、隆ちゃんとの約束は果たせませんでした。

電気屋さんが器具を使って動かした冷蔵庫の奥からでてきたボールを見たとたん、隆ちゃんの思い出が一気によみがえってきて、涙をこらえるのに苦労しました。

ほこりをはらったボールを、隆ちゃんのお骨の前にお供えして、「遅くなってごめんね。」とあやまりました。

小さな緑のボールは、隆ちゃんの大切な思い出の品として、ずっと大事にします。


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