我が家のニャンズの面白日記と、粘土の猫作品の紹介
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超絶技巧  柴田是真の漆×絵
2010年06月05日 (土) | 編集 |
先日友人のお誘いを受けて、京都の相国寺に柴田是真の展覧会を見に行ってきました。

001489.jpg

こういう作家さんが、江戸末期から明治にかけて活躍されていたことを全く知りませんでした。
柴田是真という名前も、初めて知ったぐらいです。

実家が漆屋だったのと、ポスターの猫の絵がものすごく可愛かったので見に行ってみたいと思いました。
古い感じの作品を予想していたのですが、予想を全く裏切る斬新さと、モダンさに驚愕しました。

001490.jpg

小さな煙草入れの、人物画の髪の毛一筋づつを描きこむ超絶技にも息をのみましたが、その技巧をいっそお茶目と言いたいぐらいの遊びの精神で制作に使っていることに感動しました。

どこから見ても金属の皿にしか見えないものが、実は紙皿に漆を塗りこめて金属に見せていたり、木製の額縁にしか見えないものが、木目から節まで、全て絵筆で描きこんだものだったり・・・
遊び心とか粋というよりも、やっぱりお茶目と微笑みたいような凝りようです。
軽い素材を、漆塗りの技巧を駆使して、重厚な棗(なつめ)に見せかけた作品など、お茶席でその棗を持ち上げた人の驚愕する様を思い描いて、クスクス笑いながら制作していたようにしか思えません。

果物や野菜を素材にした漆絵も、現代作家の作品よりもはるかにモダンな感じで、漆絵なのにまるで油絵のように見えます。
貝を薄くそいだ螺鈿の技法も、今では誰にもその真似をすることもできないほど是真独自の工夫がこらされているそうです。

100年以上も昔に、こんなに自由な発想で多くの作品を制作した人がいたことに、驚き、感動した一日でした。
残念なのは、その作品のほとんどが、海外の収集家の元にあることです。

誘ってくれた友人に心から感謝です。
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは!
ご実家が漆屋さんだったんですかっ!?

漆は素晴らしい工芸ですよね。
私もやってみたいと思ったことがありましたが、デリケートな素材と工程に断念しました。
けれども、漆へのあこがれは持ち続けています。
2010/06/06(日) 11:35:21 | URL | (^_-)-☆なーみん #YZN2ra9s[ 編集]
まさに超絶技巧ですね。
私は蒔絵や浮世絵にちょっと興味があった時があり…
浮世絵が出来るまでの工程をはじめて知ったときは
髪の毛や雨の細かい彫りに感動のあまり
京都在住の彫師に弟子入りしそうになりました(笑)
なので…日本の工芸の素晴らしさに惹かれる
海外のコレクターの気持ちはわからなくもありません。
でも、我々日本人こそ、こういう展覧会で
もっと文化を学ぶべきだといつも思います。
2010/06/06(日) 11:52:41 | URL | ナナやん #-[ 編集]
最終日に行きました
以前、柴田是真を特集したTV番組を見て、
記憶の隅に残っていたのですが、
コンペイトウさんの記事で今日が最終日と知って、
思い切って京都まで足を伸ばしてきました。
閑静なたたずまいの相国寺の中で、
素晴らしい作品の数々を鑑賞し心惹かれました。
色使いや、使う題材が、本当に自由なんですよね。
“幽霊”とか普通日常使いする印籠なんかに描くかなぁ(笑)
そういうものを喜ぶ「お客」が少なからずいたという、
おおらかな時代だったのでしょう。
>木製の額縁にしか見えないものが、木目から節まで、全て絵筆で描きこんだもの
その作品が作られたのがなんと75歳のときなのだそうです。
すっごくお茶目なおっちゃんやったんですね♪
2010/06/06(日) 22:55:49 | URL | こねーる #OaF6i/P.[ 編集]
伝統を守りつつも、新しいものにも挑戦する…。
まさに、温故知新という言葉が似合う作品なんですね。
2010/06/06(日) 23:18:34 | URL | いすゞ #4ZM5huvM[ 編集]
知りませんでした。残念ですね。以前朝日新聞に乙川優三郎さんが「麗しき花実」という、女性の蒔絵師を主人公にした小説を連載していましたが読まれましたか。
2010/06/07(月) 21:49:44 | URL | イムジン #-[ 編集]
Re: タイトルなし
(^_-)-☆なーみんさん、こんにちは(*^_^*)

主に国産の漆の精製販売をしていました。
父の引退で止めてしまいましたが・・・子供のころは漆まみれで遊んでいました(^_^;)
漆工芸、繊細で素晴らしいですが、かぶれるので、気軽に体験できないのが難点ですね(・_・;)
でも、世界に誇れる技術です☆
2010/06/10(木) 13:37:03 | URL | コンペイトウ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
ナナやんさん、こんにちは(*^_^*)

今ではもう再現できなくなった技法もたくさんあるそうです。
どんなに機械化が進んでも、職人さんたちの技術の素晴らしさにはかなわないと思います☆
日常当たり前に使っていた器物の素晴らしさに、人はなかなか気づけないのですね。
どんどん消えていきつつある、素晴らしい日本の技術を大切に伝承していきたいものです。

2010/06/10(木) 13:41:43 | URL | コンペイトウ #-[ 編集]
Re: 最終日に行きました
こねーるさん、こんにちは(*^_^*)

行きはりましたか(=^・^=) ほんとに素晴らしい展示でしたね☆
もう少し早く行きたかったのですが、なかなか時間が取れなくて。
幽霊の印籠、芸妓さんたちに見せて、驚く様を楽しんではったのかもしれませんね(^v^)
自由な発想と、ユーモアが現代を越えてる感じです。
2010/06/10(木) 13:47:59 | URL | コンペイトウ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
いすゞさん、こんにちは(*^_^*)

本当に、伝統工芸の技法に上に、斬新なデザインを築きあげはった才能に感嘆しました☆
お茶目な仕掛けを作りこんではるところが、また素敵でした(=^・^=)
2010/06/10(木) 13:50:39 | URL | コンペイトウ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
イムジンさん、こんにちは(*^_^*)

私も友人に教えてもらうまで知らなくて・・・
こんな素晴らしい展示は、もっともっとインフォメーションしてほしいですよね。
「麗しき花実」連載楽しみに読んでいましたが、ところどころ読み損ねているので、単行本でゆっくり読みなおしたいと思っています(=^・^=)
2010/06/10(木) 13:53:42 | URL | コンペイトウ #-[ 編集]
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